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ドール運用について
シリコーン・エラストマー特性

ドール運用について
シリコーン・シームレス・ドールは扱いにくい?
シリコーン・シームレス・ドールは通常市販されているウレタンキャスト製やPVC(ポリ塩化ビニル)製のドールとは全く材質感が違うために
取扱いが難しいという印象があります。
もちろん材質にはそれぞれの特性があるため長所と短所はともに存在するのですが、
歴史が浅いということも手伝って特にシリコーンは短所が目立ってしまう感があることも否定出来ません。
単純に運用面での他素材に対するシリコーン・ドールの扱いにくさを挙げるとすれば、
(1)柔らかいために慣れていないと服の着せ替えが困難。
(2)中空構造が困難なために重量がかさむ。
(3)静電気を帯びやすくタック(ベト付き)もあるためホコリが付きやすい。
以上が主に挙げられるものです。
しかしこれらの短所も印象から増幅されてしまっている部分もありますので、実際につき合っていく中で慣れていかれるものと考えられます。
もちろんそれらのネガティブな印象を上回る特性を持つ材質であることも事実です。
シリコーン素材はとても不安定な材質か?
多く寄せられるお問合せの中でも、シリコーンという素材に対して抵抗感を持つ方がかなり見受けられます。
その原因として第一にあげられるのが「裂けやすい」「経年劣化しやすい」というシリコーンの特性がありますが、
それは「柔らかい素材」という最大の長所に対する表裏一体の短所とも言えます。
ただしこのような印象を与えてしまったのは、一時期大型量販店などでシリコーン人肌素体として肌色に着色され販売されていた
縮合型シリコーン(絶版)であり、現在東京ドールで使用している付加型シリコーンとはまったく別のものです。
この新型のシリコーンはブリード現象(油漏れ)はかなり押さえられており、自重変形、自然崩壊の可能性はほぼありません。
シリコーン・ボディは着せ替えが難しい?
ウレタンキャスト製やPVC(ポリ塩化ビニル)製のドールの着せ替えの容易さに慣れてしまうと
シリコーン製ドールのそれはやや困難に感じられるかも知れません。
シリコーン製ドールの特徴でもある柔らかい肌は、逆に言えば布生地が引っかかりやすく、また滑らせにくいことは事実です。
その場合は同梱されている保護パウダーを塗布した後、
パウダーが服(色の濃い場合は特に)に移らないように軽くたたき落として滑りやすくする必要があります。
また服は一気に着せ替えようとせず、ゆっくりと時間をかけてたぐるように着せていくのがポイントです。
服を着せる際の注意事項としては、色の濃い染料を使用したものや、
色の濃いウレタン系の化学繊維などは色移りの原因になる場合もありますので、目立たない箇所に短期間当てておき確認する必要があります。
また、きつめの服やゴムで締め付ける感じの衣類は、肌に後が残る場合がありますのでこちらも注意が必要です。
こうした色移りや締め付けの後は時間を置くと徐々に無くなることもありますが、残ってしまう事もあります。
 
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